去年にフロントシングル×10速化等のカスタムをご依頼してくださった方が、
再度カスタムの依頼をしてくださいました。
今回は主にホイール関係とブレーキです。
ブレーキは油圧ディスクブレーキにして欲しいとのご依頼でした。
ホイールをディスクローターが付く物にする必要があるのですが、
・ハブのみディスクブレーキ用に変更しリムはそのまま手組みで作り直す。
・ディスクブレーキ用のホィール(完組)を買うなど方法はありますが、
お客様は完組ホィールの購入を希望されました。
ここで困ったのが、今時26インチの前後クイックリリース用ホイールって無いんですよね。
頼みのシマノも在庫切れで次の生産があるのかないのかわからない感じ。
色々さがしてやっと見つけたのが上の写真のKOREのXCDスタンダードというモデルでした。
かなり昔にカタログ落ちとなっているホィールですが。
その分格安で仕入れる事が出来ました。
当初お客様と相談して、予定していたシマノのMT-35より物はよさそうです。
フリーボディーの仕上げもいいですね、当時の定価だと4万円以上の品なだけあります。
街乗りで快適にするためにタイヤは
タイオガ パワーブロック 26×2.1に交換しました。
当店で街乗りMTBにカスタムする時の定番となっています。
1本当たりの価格は2700円(税別)とリーズナブル。
(ケブラービード仕様もあり、そちらはもう少しだけ高価です。)
今回一番の予定外だった事が上の写真の事です。
フレームが採用しているディスクキャリパー台座はインターナショナルAタイプ。
用意したシマノデオ-レのキャリパーはポストマウント規格のためアダブターで変換するのですが、アダブターが入るスペースが足りません。
前から見るとこんな感じ、
このフレームはおそらく2000年ころのモデル。
当時はマウンテンバイクのディスクが出始めのころで、当時の一般的な規格は
今とは違い、このインターナショナルA台座だったのですが、けっこう曖昧な設計の物も多く
台座の切削工具は必需品でした。
最近の物はフレーム側もポストマウント台座が付いているのがおおいですね。
(あくまでMTBの話です、ディスクロードだとフラットマウント台座が多いですね)
ということで専用工具でフェイスカットしました。
さすがオールドMTB、こんなに削ったフレームは久しぶりです。
合計で1mm以上は削ったと思います。
フロントフォークは最初からポストマウント台座ですので、アダブターは必要ありませんが、
台座の表面がガタガタで経年による腐蝕でガタガタでしたので薄くだけ削り整えました。
余談ですがすかっりビンテージパーツになりかけているマニトゥのBLACK、
当時欲しかったなぁ、エリック・カーターの4クロス(デュアルだったかも)用のマングース(実際はIntenseのTAZER FS)についていてカッコ良かったんですよ、マニトゥがリバースアーチを採用した最初のフォークでしたね。
いろいろオールドMTBのカスタムにありがちな問題がありましたけど、無事完成しました。
フレームはしっかりとしたモノですし、今回のホイールとブレーキのカスタムでバッチリですからまだまだ活躍してくれると思います。
昔乗っていた古いMTBを街乗り用に作り直したり、高い走破性と楽なポジションを活かした
バイクパッキング用のツアラーバイクとして再生させるのも小さな流行りみたいです。
当店、わりとそういうの得意ですので気になる方は一度ご相談ください。
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