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2019 MERIDA大阪展示会ロードバイク編

大阪で行われた2019MERIDA新製品発表展示会にいってきました。

MERIDAは誉自転車では主力販売ブランドになるため、私自身も一番楽しみにしていたし、

お客様の中にも2019年モデルの発表を待っていらっしゃる方もいました。

いっぱい写真撮ってきましたので順に紹介します。

残念な事を最初に言っておきますが、全体的に値上がりしています。

今年に入っての2回もあったシマノ製品の値上げが原因として大きいのかとおもいます。

値段に関しては全部税抜き価格で記載します。

まずはMERIDAのロードレーサーといえばコレ、オールラウンドレーサー 

SCULTURA(スクルトゥーラ)ですね。

カーボンフレームの上位モデルCF4フレームで

2018モデルでは若干のマイナーチェンジがありましたが

2019はそのまま変更無しです。

息の長いモデルですが、今年のツール・ド・フランスでも

チーム バーレーン・メリダの選手が乗っているのをよくみましたね。(エースのニバリ選手の不運は残念なことでした)

写真はキャリパーブレーキのハイエンド

[TEAM-E]

2018モデルとの違いはカラーのみ、ダークブルーだった部分が普通の黒になってます。

個人的にはもう少し攻めたカラーリングを期待したかったとこですが、この辺の好みは

人それぞれですね。

ハイエンドらしく、CF4フレームにデュラエースDi2、フルクラムの高級ホイール装備

でお値段¥1,300,000。(あとでふれますけど、このお値段にはちょっと不思議な点があります、先行カタログにはこの値段で載っていますが本当に?)

フレーム・フォークセットでの販売もあり、¥319,000になります。

2019年モデルはギヤ比の構成が変更されています。

これまでのコンパクトクランクはやめてフロントは52-36T

になっています。クランクセット・リヤカセットのギヤ構成もそれなりに走れる実力者向き。(それでもリヤカセットは11-28、コレが今のロードバイクの傾向なんですね)

脚と財力に自身のあるクライマーさんいかがですか(笑)。

こちらはチームモデルのディスクブレーキ仕様

SCULTURA DISC TEAM-E

こちらも当然CF4フレームにデュラエースDi2、ただホイールはDT Swissの

PRC 1400 spline DB35になります。

デュラDi2がディスクブレーキの物になった以外はパーツ構成は同じですね。

お値段は¥1,200,000

こちらもフレームセットでの販売があり、¥329,000です。

 

さて、上でも触れた値段の不思議な点です、お気づきの方もいるかもしれませんけど

完成車はディスクの方が10万円も安いのです。

ホイールの値段の差?でもこのDT Swissのホイールセットだって

定価275,000円なのよ・・・・。

Di2・ディスクデュラがついてて何でキャリパー仕様より安いの?

というより、こちらは2018と値段変更無しな事をかんがえると、キャリパー仕様の20万円アップが不可解です。

どちらにしても、悲しいかなウチの店でこんなすごい自転車を買う人はまず現れないかとも思いますけどね。

 

SCULTURA8000-E

アルテグラDi2フルセットの高級グレードです。

フレームはチームモデルと同じCF4、VISION SCホイールが採用されている

充分な戦闘力を備えながらもチームモデルの半額チョイで買えるバイクです。

ギヤ比の構成も前・後共にチームモデルと同じです(このグレードまではそのようになってます)。

カラーは根強い人気のマットブラックです。

基本的には2018年モデルからのほぼ継続でカラーリングも同じ様なんですが、良く見るとラインの入り方などが違います。

完成車とフレームセット売りがあり、完成車は¥679,000、フレームセットは¥319,000

になります。(2018年モデルより若干値上がりしてます)

フレームセットは、チームカラーが嫌ならこちらでもいいですね。

 

こちらが2019年モデルとして新しくラインナップに加わった

SCULTURA LIMITED です。

CF4フレームに通常の機械式アルテグラ装備の完成車です。

新グレードというよりは、2018年モデルではSULTURA 6000というグレードで

あったモデルが名前とカラーリングを変えたと表現したほうがいいですね。(実際にカタログの紹介文もほぼ同じ)

このモデルから前後ギヤ比とリヤディレーラ-が変わります。

クランクセットはコンパクトクランク(50-34T)になり、

リヤカセットは11-30Tになります。

Rディレーラーの適応の関係でGS(ロングゲージ)タイプになります。

上位モデルより全体として低速・ワイドレンジに振って様々なレベルのサイクリストに

満足していただけるようになっています。

お値段は¥399,000(やっぱり6000より2万円値上げ)

カーボンフレームの上位モデルの次はエントリーグレードのCF2採用のモデルを紹介するのが普通でしょうけど・・・写真がないのがある!?

どうやらいっぱい撮ったようで完全に抜け落ちてるのがあるようで、カーボンフレーム採用のミドルグレードバイクの中に写真を撮っていないのがあるようです。

しょうがないので言葉で説明しておきます。

 

CF2フレーム採用のスクルトゥーラの最上位モデルは

スクルトゥーラ 5000(アルテグラ、新105、ノーグレードのミックス)

になります。

カラーはパールホワイトとシルクチタンの2色展開

値段は¥249,000

 

ちなみにCF2フレームはフレーム販売はありません、この辺は去年も同様です。

今さらながら説明させてもらうと、同じスクルトゥーラでもCF4とCF2では全く別物です。

CF4:ピュアレーサー(ポジションは前傾強い、乗り味かため)

に対して

CF2:エンデュランス性も考えたレーサー(長めのヘッドチューブ、若干の乗り心地のよさ)

になっています。

重量も300g程度あります。

 

 

 

 

スクルトゥーラ DISC 4000 バーレーンメリダカラー
スクルトゥーラ DISC 4000 バーレーンメリダカラー
スクルトゥーラ DISC 4000 BLACK(NEON YELLOW)
スクルトゥーラ DISC 4000 BLACK(NEON YELLOW)

3万円もの値上げが残念過ぎる

2019スクルトゥーラ DISC 4000

2018モデルでは旧105メインにFSAクランクセットとシマノRS505ディスクブレーキ (新105以前の105相当のディスクブレーキ)でコストパフォーマンスに関して言えば優秀なモデルでした。

2019モデルでは油圧ディスクブレーキが正式なシマノ105の物になりましたが、

クランクは以前同様

FSAのGossamer 50-34T

他はリヤカセットがワイドレンジ化、RディレイラーがGSになっている以外は変わらないので

新型105だと言うのを加味しても3万円アップは大きすぎる気がします。

 

でもRS505のSTIレバーのあの大きすぎるモッコリ感が無くなったのはデザインバランス的にはいいですね。アレは若干不自然でしたから。

カラーは上の写真のように2色展開です。

通常のキャリパーブレーキ仕様の

SCULTURA 4000

クランクセット以外は全部新型のシマノ105を採用しています。

2018モデルではブレーキキャリパーがシマノR561(ノーグレード)でしたが、

2019モデルではブレーキキャリパーも新105が採用されました。

このモデルのうれしいところが値上がりが無いこと!

ブレーキが良くなったのに2018と同様の¥199,000です。

写真がこのバーレーン・メリダカラーしかありませんけど、

上で紹介した DISC 4000同様に BLACK(NEON YELLOW)との

2色展開です。

小柄な人や女性用のスクルトゥーラ4100

パーツ構成は4000と同じですね。値段も同じです。

写真内手前のマットレッドと、奥のダークシルバー(TEAL)の2色展開、

もう少し女性ウケする色にした方がいいと思うんですが・・・

せっかくいいバイクを用意するんだから、そういったとこも詰めて欲しいですね。

 

スクルトゥーラ700 バーレーン・メリダレプリカカラー
スクルトゥーラ700 バーレーン・メリダレプリカカラー

さて、ここからはエントリーユーザーだけでなく、足に自信ありで速く走りたい人にもお勧めのアルミフレームモデルです。

ちなみにスクルトゥーラのアルミフレームはMERIDA本社工場にて生産される

トリプルバテットフレームです。

 

まずはアルミの最上位モデル

スクルトゥーラ700です。

2018モデルはクランクセットまでちゃんとシマノ105が採用されていて

好印象でした。

普通に通り過ぎようとしたところ、驚きました。

クランクがアルテグラになってるじゃないですか!

値段も179,000円と2018モデルより10000円値上がりしたますけど

他の部分は全部、新型105になってますので

今まで以上にお買得感高いのではないかと思います。

カーボンフレーム程軽くないですし、CF2フレームと比べるとカチッとした固さもありますが

好みによってはカーボンフレームよりこちらが好きな人もいます。

写真のカラーの他にシルクブラックというカラーもあります。

 

 

 

スクルトゥーラ 400

写真の2色展開

シマノ105とコストダウンの為のノーグレードRS510のクランクセットが

アッセンブルされています。

BBはBSA規格になります。

価格は¥149,900(こちらも¥10,000値上がり)

 

新型105油圧ブレーキ採用のアルミフレ-ムモデル。

スクルトゥーラ DISC 400

写真のカラーの他に白もあります。

2018モデルまでDISC 700というモデルがあったのですが

それが無くなりコレになったようです。

価格は¥199,900 (2018 スクルトゥーラ DISC 700は¥209,000でした)

BBはPF86、

ホイールシャフトは標準的な

F:12-100スルーシャフト

R:12-142スルーシャフト

を採用しています。

機械式ディスクブレーキを装備した、ディスクロードの最エントリーモデル

スクルトゥーラ DISC 200

シマノSORAをコンポーネントに採用しています。

基本的にはカラーリングが変わっただけですね。

値段も変わっていないのがホッとします。

お値段¥129,900です。

写真のレッドとシルクチタンという昔からメリダのイメージぽい色の2色展開。

エントリーグレードですのでBBはBSA規格、ホイールシャフトは前後共に標準的クイックリリースになります。

 

2019 MERIDA メリダ スクルトゥーラ 100

最エントリーグレードの

スクルトゥーラ 100

色以外ほぼ変更なさそうですが、

値段は6000円アップの¥99,900になります。

スクルトゥーラの話が長くなりましたが

エアロロードレーサーのリアクトもちゃんと見てきましたよ。

リアクトは去年フルモデルチェンジされたばかりですので2019モデルは

フレームに関してはスクルトゥーラ同様、カラーリング以外の変更はありません。

2019 REACTO DISC TEAM-E
2019 REACTO DISC TEAM-E
2019 REACTO TEAM-E
2019 REACTO TEAM-E

フラグシップモデルのバーレーンメリダモデル。

チーム・バーレーンメリダの主力機材で新城幸也選手も使用していますね。

基本色がダークブルーから黒に変わったくらいで何も変更がありません。

キャリパー/ディスクどちらも完成車売りとフレームセット売りとがあるのですが。

このREACTOでもキャリパーモデルの方が

1,300,000円もします。

よくわからんです、カタログはプレカタログですので間違いだと思うんですけど・・・。

 

2019 REACTO 8000-E
2019 REACTO 8000-E

リアクトもスクルトゥーラ同様にCF4フレームながらDI2をデュラエースからアルテグラに落として価格をおさえたもでるがあります。

こちらの8000-Eの価格は¥750,000

フレームセットでも販売もあり¥339,000になります、フレームセット販売のみ2018より1万円値上がりしています。バーレーンメリダカラーも同じ価格です。

REACTO DISC 7000-E

アルテグラDi2という贅沢品を採用しつつ、フレームをCF2グレードを落とし、

VISIONのメトロンハンドルや、フルクラムやDTSwiss 、VISION等の贅沢ホイールをやめ、

クランクもFSAに変更し

価格をおさえたモデルです。

価格¥520,000

 

基本的にはこちらも2018モデルに対し、値段とカラーリング以外の変更はないようです。

非Di2のリアクト完成車の中ではトップモデル

REACTO 6000

上位カーボンフレームのCF4を採用完成車としてはエントリーモデルといういい方もできますね。

機械式アルテグラをフル装備し、ホイールもフルクラムのクアトロ35となかなかのモノですが、ステム~ハンドルがよくある汎用タイプの為、VISION METROに合わせたデザインの

CF4フレームでは妙な段差があります。

御覧のように価格は¥449,000(2018モデルと内容、価格ともに継続)

 

2019 REACTO 5000
2019 REACTO 5000
機械式アルテグラと新105のミックス
機械式アルテグラと新105のミックス

アルテグラと新105のミックスコンポーネントにFSAクランクセットで価格をおさえた

リアクト 5000  ¥289000円

リアクトのミドルグレードで、アルテグラミックスに魅力を感じるならコレ、

油圧ディスクに魅力を感じるなら、この後で紹介するDISC 4000という事でしょうか?

どちらも価格は同じです。

2019 REACTO DISC 4000 手前:バーレーン・メリダカラー 奥:マットブラック
2019 REACTO DISC 4000 手前:バーレーン・メリダカラー 奥:マットブラック

昨年2018年モデルでは一時期当店の試乗車としても活躍してくれた

REACTO DISC 4000です。

クランクは相変わらずFSAですが、

それ以外の旧105が最新105に変わり、スクルトゥーラ DISC 4000同様に

RS505STIレバーではなくなったのでデザイン的にも良くなりました。

今年は去年以上に買い時のグレードかもしれません。

価格がうれしい事に2018から継続の¥289,000です。

昨年たくさんの方に乗って頂き、違いの分かる上級者の方々から

・「見た目に反し柔らかく、振動吸収もいいから疲れにくいかもしれない」

・「前のリアクトより現実に軽く良く進む。」

・「よくしなり加速が楽しい。」

・「思ったより重くないから坂もいけそう。」

等、うれしい感想をたくさん頂いたモデルです。

 

2019 REACTO 400   左:バーレーン・メリダカラー 右:マットブラック
2019 REACTO 400 左:バーレーン・メリダカラー 右:マットブラック

アルミのリアクトもありますが、やはりあまりオススメしません。

2019 REACTO 400 ¥169,900

一応かるく説明すると、105、FSAミックスのアルミバイクです。

 

どうやら写真を撮り忘れているようですが、REACTO 4000

というキャリパーブレーキ仕様のカーボンフレームがあるので

REACTOの場合実質それがエントリーモデルだと思って下さい。

CF2カーボンフレームに新105、FSAクランクミックスで

価格は¥249,000です。

いかがでしたでしょうか、今年のメリダのロードレーサーは変わり映えしない感じだったというのが私自身の感想なのですが、それでもミドルグレードに新105が採用されるようになったりと、比較的手に届きやすい価格帯のモデルにうれしい変化もありました。

気になるモデルはありましたか?

それでは次回はグラベル・オールロード・シクロクロスバイク編です。