最初電話が鳴ってスマホの画面に彼の名前を見た時には、何かの間違いかと思いました。
もう10年以上あってない古い友達からの着信でした。
お互いまだギリ20代のころ、BMXやMTBであそんだ仲間でした。
今は故郷の佐賀に戻って生活しているいう話です。
彼は最近になって私が自転車屋を開業したことをしったみたいで、懐かしい話に花が咲いたのですが、電話してきた目的は、どうやら地元でマウンテンバイクを楽しむために現代スペックのMTBが欲しくなったという事らしいのです。
(佐賀にはお金を払ったら入れる専用のフィールドができているらしい、羨ましい話です。)
ただ、いわゆる「ガチ系」というものではないみたいで
緩くもあり、それなりに楽しめる物というのが良い、そしてクロモリがいいという話。
それならという事で、BREEZER THUNDERにフロントサスペンションを入れてはどうか?という提案をさせていただきました。
用意したのはROCKSHOXのGold35です。
Φ35mmインナーチューブでトレイルライドでの剛性は十分でしょうし、
シンプルな構造でメンテもしやすく、動きもなかなかよろしいので選びました。
ぶっちゃけハードテールに豪華なサスペンションいらんと思ってます。
外したクロモリのリジットフォークですが、無茶苦茶重かったです(笑)
ハイ完成です!この形で楽しんでいただきましょう。
29er、Φ35mmインナーチューブ/130mmストロークフォーク、ドロッパ―シートポスト装備、それでいてフレームはダボ穴だらけでいざとなったら軽いツーリングやバイクパッキングもOK。きっと彼の要求するものに仕上がっていると思います。
意外だったのが130mmフォークを入れた時のヘッドアングル、
たぶんですが65.5°~66°あたりじゃないでしょうか?
ダウンカントリー十分にこなせると思います。
先日届いたという連絡をもらったばかりで、まだ乗ってみての感想は聞けてませんけど、多分喜んでもらえると思います。
森岡君わざわざ遠くの店へのご注文ありがとうございました、またいつか一緒に乗りましょう。
さて、彼との久しぶりのやり取りの中で送ってくれた懐かしい写真です。
(一部私が持っていた写真もあります)
この日の雪の中のトレイルライドは一生忘れないと思います。
この廃車、ウチのインスタをチェックしている人にはピンとくるかもしれませんね
お客さんと乗りに行った時に度々映り込んでいるあの廃車です。
コレとか・・・・
コレとやね・・・
たぶん送ってくれた写真は15年位前のもの、
みんないろいろ変化があって当然ですが、こうしてみるとみんな根っこにある部分は変わらないなと実感、だって15年たってもまだ同じことしてる(笑)
今絶対こんなの造っちゃだめですよ、私ら世代がこんな無茶苦茶してたから
今の人たちが遊ぶ場所探すのに苦労しなくちゃいけなくなったんです。
トレイルに自分たちの都合で手を加えてはいけません。
(これって本来は山歩いてる爺さん婆さん連中にも同じことやと思うんですけど・・・奴らは平気で余計な物置いたり作ったりしますよね)
さて、懐かしい話は心に大事にしまって私は先に進むことにします。
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