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誉自転車のお仕事17 ディスクブレーキのメンテナンス

いつの間にやらもう7月なんですってね、

雨が続いたり、止んだと思ったら猛暑でお客さんも少なく

ここ最近暇な誉自転車になってます。

 

暇な時に書くこのブログテーマ”誉自転車のお仕事”

今回はディスクブレーキのメンテナンスです。

 

上の写真のBREEZER RADAR

誉自転車がかなり前に組立販売した自転車になります。

本来完成車でしかないRADARをイレギュラーな形でフレームで仕入れる事が出来、

更に本来700C用のフレームを650Bホイールで組んだり、

先代のGRX600系のクランク周りを入れるためにBBシェルを大分削ったり

何だか思いで深い自転車、きれいに使っていただけているようでうれしいですね。

 

久しぶりに乗ろうと思ったら、ブレーキを目いっぱい握っても

固い位置までいかないという事でお預かりしました。

 

 

原因はパッドの減りが大きくなっていたのと、それに伴うブレーキフルードの油面低下。

新品のブレーキパッド(左)と取り外したブレーキパッド(右)

外から見た時は、それ程とは思いませんでしたが、外してみると

やっぱりダメですね。

 

本来ココはオイルの油面がツライチまで満たされていたはずですが、

上から見た感じではオイルが見当たらないとこまで油面が下がってます。

 

まずはブレーキパッド交換ですが、今回ASHIMAのブレーキパッドを使いました。

シマノ純正パッドはいつの間にやら高価になりましたね。

冷却フィン付きは特に値段が上がってしまってるんですが、

このASHIMAのフィン付きはなんと\1,650(税込)。

レジンパッドですが前後で\3,300でいけます。

たぶんシマノのパッドよりだいぶ安いはずです。

 

 

青い放熱フィンがなんかカッコいいです。

その後、キャリパー側から新しいブレーキフルードを入れて

古いオイルを上に押し出す感じでブレーキフルードの交換とエア抜き。

 

古いオイルは何か黒い靄のようなのが混じってます。

気泡とこの黒い靄みたいなのが出切ったら完了です。

 

 

現行の12速になってからのGRX610番の方のブレーキレバーに関しては

触ったことが無いのでわからないのですが、先代モデルのこの11速の頃の

GRX600番のレバーって基本的には初心者にも扱いやすいレバー引き量とタッチに

設計されているためか?最初からパッドコンタクトまでの引き量が大きいのです。

 

そのためブレーキパッドが減ったら、ブレーキの効きはじめるレバーの位置が深くなり過ぎてレバーと下ハンが当たるようになりやすい傾向があります。

これはもう設計上しょうがない事です。

※上のグレードにはパッドコンタクトの調整機構がありますが、このグレードはこの機構がありません

 

ブレーキの引き量が大きくなったらパッドの減りが大きくなっているはずです、

フルードをレバー側から足して一時的にごまかすのもできますが、それだと

新品パッドに替えた時にフルード少し抜いてオイルレベル調整しなければいけません。

出来ればパッド交換とそれにあわしたブレーキフルードの交換をお勧めします。