KONAの自由な発想が生み出した全く新しいプラットフォームのグラベルバイク"ウロボロス"が入荷しています。(実際の入荷はもう半年近く前だったんですけどね、ウチみたいな小さな店は何かが売れないと後から入ってきたのが出せないのがつらい所です)
グラベルを愛するマウンテンバイカーであれ、マウンテンバイクを愛するグラベルバイカーであれ、Ouroboros CRはどちらにとっても魅力的です。ハードコアなバイクパッカーたちに人気のSutra LTDのジオメトリーをベースとした軽量カーボンフレームに Fox TC32 40mmフォークを装備。SRAM Apex 12s Eagleトライブトレイン、Apex Discブレーキ&180mmローター、ドロッパーポスト、ギアを運ぶための多くのボスマウント、29×2.1”のタイヤクリアランス、安定性を生む445mmのチェーンステーレングスなど、軽くて扱いやすいフレームと充実したスペックが、あなたの望むどんなトレイルアドベンチャーにも対応します。
長旅を快適に走ったり、シングルトラックを軽快に探険したり、最高に奇妙で楽しくカオスなイベントを何日も走り続けたり。地球の果てまでを往復するような驚くほど険しいライドを想像して創られています。フロントサスペンション、180mmローター、2.1”タイヤを飲み込むクリアランスといったスペックが、マウンテンバイクと間違えてしまいそうな別世界の乗り心地を与えてくれます。
とまぁこんな感じでKONAホームページのウロボロス紹介文をコピペしてみました(笑)
なにせ私の貧疎な語彙力ではこの最新のアドベンチャーバイクの存在価値をうまく伝える自信がないのですよ。こういう時はプロの方が作った売り文句をそのまま使うに限ります。
ではココからは実際のバイクを見てわかったことなどをお伝えしますね。
カーボンフレームはトップチューブのスローピングが強くフレームリーチが長め、ヘッドアングルも一般的なグラベルロードよりもだいぶ寝ていて、かなりMTB寄りの設計家と思います。クロスカントリーレーサーのMTBのフレームってこんな感じだよなーって思いました。
ウチで過去販売したバイクで言うならSURLYのゴーストグラップラーに近い印象です、まぁゴーストグラップラーはクロモリパイプですけど、あくまでバイクのキャラクターは似たようなところが狙いなのかもって思います。
たぶんウロボロスを見た人が一番興味を惹かれるのがこのFOXのグラベル専用フォーク”FOX 32TC”だと思います。
ほんの僅か40mmストロークのこのサスペンションフォークが砂利の浮いたフラットダートの微振動に対しどれほどの効果を発揮するのか?
それを体験できるのはこのバイクのオーナーになった人の特権ですね。
※もちろんFOX32TCをフォーク単体で購入して手持ちのグラベルロードバイクにインストールして体験するというのもできますが、まぁなかなかそういう人はいないでしょう。
因みに単品購入の場合¥130,500(税込)?だったかな?
間違ってたらゴメン、なんせ高かったと記憶してます。
試し乗りでちょっと乗った感じでは、サグの位置まで沈んだ後はMTBのサスペンションのようなフワフワ感はなかったと思います。
GRIPダンパーなので一応、低速コンプレッションとリバウンドの調整はできるのですが・・・僅か40mmストロークの中での変化ってどんなものなのでしょうか?
ちょっと想像するのが難しいです。
ドライブトレインのフロントチェーンリングは38T
純粋なロードバイクのようなトップスピードの追及はしないと割り切ってんでしょうね、ロードバイクの派生ではないとい位置づけが見て取れます。
ディスクローターは前後共にΦ180mmローターなんです。
”いるか?”とも思いましたが、このジオメトリと太いタイヤなら
このブレーキシステムが発生させたストッピングパワーを十分に受け止めれるでしょう。
見た目のインパクトは感じました。
標準装備のTRANS-Xのドロッパ―シートポストは125mmストロークで出荷されてきますが、工具無しで最大-35mmのストロークダウンが5mm刻みで可能です。
実際やってみましたがすごく簡単です。
ただちょっとドロッパ―シートポストの操作レバーの位置が残念、、、、
左ブレーキレバーのブラケット付近に見えにくい形の方が良かったんじゃと思いますがどうなんでしょうね。
KONAのロゴもOUROBOROSの書体もいままでのKONAが採用しそうなデザインの感覚とは違ってすごくシンプルで大人しめ。
フロントトライアングル内はけっこうダボ穴多めに配置されてます。
このヘッド後方のデザインは何を意味するものなんでしょうかね?
色々と紹介してみましたが、今回入荷したのはフレームサイズ50で
メーカー的には適応身長168㎝~173㎝とKONAにしては珍しくシビアな範囲で推奨しています。
ですが実際に私(身長167㎝)と偶然店に居合わせたお客さん(身長173㎝位)がちょっとだけ乗ってみた感想で共通の意見として
”なんか小さく感じるね”
と言う感覚がありました。
たぶん標準装備の50mmのステムが原因じゃないかとも思いますが、
少なくとも私たちにはそう感じました。
あと”思った以上にマウンテンバイク寄りの乗り味”
コレも共通意見でした。
さてこのウロボロス
お値段は¥479,600(税込)
ちょっといいお値段しますがカーボンフレームに、例のFOXのグラベルフォーク、ドロッパ―シートポストに、APEXとはいえSRAMの12速ドライブトレインと言う内容を見れば、まぁまぁ妥当な所なのかとも思います。
最後に”そもそもウロボロスって何ぞや”と言う方に
ウロボロス(古代ギリシア語: ουροβóρος)は、古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもの。
ウロボロスには、1体が輪になって自分で自分を食むタイプと、2体が輪になって相食むタイプがある。2体のタイプの場合、1体は何も無い素のままの姿だが(王冠を被っているタイプもあり)、もう1体は1つの王冠と1対の翼と1対の肢がある。
ヘビは、脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされる。そのヘビがみずからの尾を食むことで、始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わった。
古代後期のアレクサンドリアなどヘレニズム文化圏では、世界創造が全であり一であるといった思想や、完全性、世界の霊などを表した。
錬金術では、相反するもの(陰陽など)の統一を象徴するものとして用いられた。
カール・グスタフ・ユングは、人間精神(プシケ)の元型を象徴するものとした。
ほかにも、循環性(悪循環・永劫回帰)、永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)など、意味するものは広く、多くの文化・宗教において用いられてきた。
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