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誉自転車のお仕事20 MTBサスペンションオーバーホール

今日から12月なんですって⁉

早い、早すぎる!

そして暇すぎる(笑)

日曜なのに今日のご来店パンク修理のお客様2人だけですよ。

まぁ毎年年末ってこんなもんですので悲観はしませんよ。

ただ、今年はこのパターンになるのが少し早かったなぁと思います。

 

さて、暇なんで写真に撮りためといた普段の作業の紹介

”誉自転車のお仕事”ですが、20回目の今回は

MTBサスペンションのオーバーホール

”マルゾッキBOMBER Z1”のオーバーホールです。

 

今のマルゾッキは随分前にFOXに吸収され、FOXのセカンドブランドの位置づけになります。

預かった2020年モデルの内部構造は、当時のFOXの完成車向けに生産された

”RHYTHM”から若干細かいパーツをオミットしただけで基本的には

ほぼ同じになります。

オーバーホールに使用するオイルや消耗部品の交換品もFOXのそれをそのまま使う事になります。(※現行モデルは違うダンパーが採用されてるようです)

 

まずは外観の掃除から始めます、この時に外からでもわかる以上が無いか

チェックするのですが、そのための掃除でもあります。

 

フロントサスのオーバーホールって基本的な作業の流れはどこのメーカーでも

同じになります。

超簡単に言うと

・掃除

・ボトムレッグの取り外し、中のオイルと摺動部分のダストワイパー、フォームリングの交換

・エアチャンバー側ピストン+シャフトのOリング等消耗品交換

・ダンパー分解、内部消耗部品、オイル交換

 

この流れの後逆の手順で組み立てで完成です。

 

簡単そうでしょ、文字にするだけなら。

 

 

 

でも、その過程で色々と専用の工具が必要だったりするんですよ、

(部分的には必ずしもでない専用工具もあったりしますが・・・・)

 

フォームリング汚れてますね、ダストワイパーもグイッと引き抜きます。

ここらのパーツは完全オーバーホールとまでいかない一番簡単な整備の時でも

毎回交換するパーツですね。(あくまでウチの基準です)

スタンチオンからダンパーとエアピストンをはずし、それぞれメーカーのマニュアル通りにバラシて行きます。

これも正規の作業方法、ロックタイト付きで締めこまれてるのを

外から炙って溶かして回すって作業なんですけど、マニュアル動画では

もっと強力なバーナーであぶってます。

 

エアピストン側って難所も少なく大したことないんですが、

ダンパー側はユーザーさんは触らん方がいいですね、

別に隠すつもりはないのですが、ダンパー側の作業途中の写真がなぜか

スマホの中にもパソコンの方にも残ってないんですよね。

・・・・・・・

と思ってたら出てきたんで追記しときます。

 

ただ似たような写真が多いのと、実際に作業した時から時間もたってるし、

どれがどの段階の写真かよくわからんすね

 

新品のダストワイパーとフォームリングを打ち込みます。

はい!完成です。

今回は完全オーバーホール

お客様にはこの後動き出しが動く良くなったという

嬉しいお言葉いただきました。

ありがとうございます。

 

料金は、交換部品、油脂類、工賃合わせて

\40,000以上は頂戴したと思います。

高いのか安いのか、他店だとどれくらいなのか

私も知りませんが、誉自転車だと大体これくらいになると思ってください。

FOXのFIT4ダンパーとか一部のダンパー搭載サスペンションは、

もう素直に総代理店にお願いする事になりますが、

ロックショックスのフロントサスペンションや、

FOXのGRIPダンパー系や

インナーチューブがそのままダンパー外壁になっているタイプは大丈夫です。

(但し補修部品が手に入る程度の年代の物に限ります。)