
最初このダウンヒルバイクが持ち込まれたときにはびっくりしました。
私が21の時、初めてスポーツサイクルショップに入っていって、そこにあったバイクです。当時の誰の物だったかもわかってしまう、色々めぐってウチに来たのは
何かの縁か・・・・
90年代~2000年頃の日本ダウンヒルの帝王YANSさんのプロデュースした
スピードゲーム”アディクト180”
当時は猫も杓子も”ダウンヒル”
こんな実用性ゼロでつぶしも効かないうえに全部で80万~100万円位もした
ダウンヒルバイクが日本のどこのショップでもアホみたいに売れた
”どう考えてもおかしな時代”が現実にあったんですよね
それはさておき、今回のご依頼は
こいつとこれと一緒に持ち込まれた当時のパーツの山から使えるパーツを取り出し、
手前のこれまた同時代のマングースに組み付けて、
足りないとこはウチに任せてもらって1台のマウンテンバイクにする。
そんなご依頼でした、要はレストアといえばいいんでしょうけど
こういうのは案外一番難しい。
と言うのは、”やろうと思えば無限にやる事があるから”です。
お客さんがどこまでやってほしいのかを
あらかじめしっかり聞き取ってイメージを作っておくこと、
これをしておかないと、せっかくやっても
お客さんのイメージどうりのとこまでできてないか、
やり過ぎて予算オーバーになってしまうか
のどちらかになってしまいます。

サクッとバラシて(言葉にすると簡単すぎるな・・・)
使えそうなパーツだけ集めた所。
実際はココから全部のパーツを掃除しながらチェックすると
もうダメなやつや、細かい修理が必要なのも出てきます。
パッと外してパッと取り付ける、約25年も放置されたパーツはそんな簡単なもんではないんです。
樹脂は割れるし、ネジは固着して回らんし

R.I.P・・・
樹脂パーツはほっといても割れてる事がありますし、
硬化してるでしょうから最初良くても、使いだした途端に崩壊する事もあります。
ディレーラーのプーリーとシフトレバーは現行品で使えるものにチェンジです。

SR SUNTOURのEPIXON
あの時代の26インチMTBをジオメトリ崩さずに再生するなら
コレがよさそうで取り寄せました。
といか最初から選択肢少なすぎるんですよね。
予算の関係もありこれにしたんですが、予想に反してまともな動きしてくれます。

マングースのニューマンフレーム
今見てもカッコいいなぁ・・・
重すぎず、軽すぎず、剛性感もよくオールマイティーに使えて
価格的にも当時の標準的レベル。
ホントに良いフレームで
私もこれじゃなくフルサスの方でしたが2台も買いました。
(※MX20 とNX-DUAL、どちらもモトクロスインターナショナルの企画商品でしたね)

左右対のパーツ左は掃除前、右が掃除後

CRUPIのペダルも当時高価で人気もあった品です。
コンパウンドつけて磨いたり、
タダで出来る範囲でけっこうがんばったけど
写真ではあまりわからんですね(笑)

先の写真とは別で預かっていたホイールについてたIRC KUJO DH
1998年のダウンヒルワールドカップ新潟県新井大会の記念モデル
これまた随分エモいなと思いましたがゴム質はもうバリバリに硬化してました
まぁ、さすがに最初から使う気はありませんでしたけど
コレがついているホイール、特にリム(ARAYA SPECIAL EDITION)が貴重すぎる
一品。
これは迷わず救出です。

あまり年寄りの思い出話につき合わせても
くどいんでサクッと完成させた御姿がこんな感じです。
当時らしさかなり残せたと思います。
90年代後半のスラバイってこんな感じだったなぁ、いいバランスですわ
たまにはこんなご依頼がまいこんで来るのも悪くないですね
懐かしい思いに浸らしていただき
ありがとうございました。
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