かなり久しぶりにTyrellのミニベロが入荷しました。
今年発売の期待の新型”SRV”です。
まずはタイレル公式ブログの説明文をそのまま引用させていただきます。
SRVは、発売当時、圧倒的な高いスポーツ性でミニベロ界に新風を吹き込んだ名機「SV」を、フルカーボンフォークに合わせて最適化したニューモデル。
軽量#7005トリプルバテットフレーム+フルカーボンフォーク、完成車重量8.3Kgと価格をこえた
ハイスペックな車体は、高性能パーツにも十分対応できる性能を持ち、カスタムベースに最適です。
また、406ホイールのファニーなスタイルは、高性能マシンでありながらどこか愛らしい、ミニベロ本来の魅力にあふれています。451が主流になりつつあるミニベロ界へ、Tyrellからの新提案です。
以上です。
タイレルのミニベロは欲しがる人は多いのですが、一番の問題は
「値段が高すぎる事」
これにつきると思います。
SRVは、タイレルのアイコン”スラントデザイン”を採用しながらも
これまでのどのモデルよりも低価格 135000円(税抜) を実現しました。
まずは初物なので、一旦全部ばらして各部の精度や癖を確認しました。
フレームは台湾製、塗装もカドワキコーティングではありません。
ですが、しっかりタイレルの基本クオリティは満たしています。
リヤブレーキのラインのみインナースルーになります。
付属のBBは昔からのスクエアテーパーの物なので、ドライブ側のみ
つばがあります。
ですのでBBのフェイスカットは右側だけ施されています。
シマノのホローテックⅡ用のBBを付ける時は左側もショップで対応してもらった方がいいですね。
そのBBなのですが、グリスではなく緩み止めがぬられた組み付けがされていました。
整備や組み付けは人によっていろんな考えがあり、材質もいろいろなんで、コレが悪いかどうかは人それぞれですが、ウチのやり方とは違うので少し掃除した後、グリスをネジ山に塗って
組み付け直しました。
また、スクエアテーパ部も何もされていなかったのでガジリつきを防止するためのスレッドコンパウンドを塗って組み直しました。
こういう事がありますので、どんなメーカーの完成車も全バラシはおこなう必要があるんです。
この組み立てをした台湾の工場を悪く言っている訳ではありません、ちゃんと組める精度のパーツを組み合わせてきているだけで私的には充分です。
むしろどうせショップは全バラ当然なのだから無駄な行程増やしてコストアップする位なら、省いて最終的な値段を下げればいいと思います。
(話がそれるけど一番やめて欲しいのは、ロードバイク完成車でバーテープ巻いてくる奴)
ホイールは走りにこだわるタイレルらしいいい物がついています。
リムは多分アレックス?
ハブは回転が非常にいいハブ使ってます。
フリーのノッチ感にも高級感があり(比較的静かな音です)、ノッチ数は48ノッチ。
ミニベロに48は贅沢ですね。
フリーボディーはロード11速用に物にスペーサーを入れて8速のカセットを付けていますので
11速化は何の問題もありません。
スポークはJベントですがエアロスポークが採用されています。
見た目もいいですね。
ココまで読んで値段がだいぶ頑張ってるのに削ったとこがあまり無いじゃないかと思った方。
やはりそういう訳ではなく、おとした所はあります。
ドライブトレイン関連は、SUNRACEの8速の物になっています。
せめてシマノのクラリスにならなかったのかと考えてしまいます。
後で試乗したときに変速フィーリングや、チェーンとカセットが足に伝える感覚もシマノ程良くは無いと感じました。
タイレルが価格を抑えるために何を犠牲にするかを考えての判断でしょうね。
フレーム・塗装・ロゴ入りのオリジナルパーツのようなタイレル側に由来する品質や性能は
維持するべきと考えたのでしょうね、正解だと思います。
私個人的にも、そこを犠牲にしたらもうそれはタイレルではないとかんがえます。
さて、組み上がりました!
やはりスラントデザインは唯一無二!一目でタイレルとわかるシルエットをしてますね。
今回の新型のSRV、何かのきっかけでタイレルの事を知ってとりあえず欲しいと思った方には
いいですね。
更には、ロードバイクを楽しんでいらっしゃる方の2台目にも最適です。
本物を知ってしまっている人には変速系に不満が出るかもしれませんが、長く自転車を楽しんでいるなら、余っているドライブトレインパーツがあるのではないかと思います。
家に転がっている1世代、2世代前のティアグラや105あたりをそのままつかえば、これまでより低価格でTyrellを楽しんでいただけますよ。
誰にでも乗りやすい高性能ミニベロですので、奥さまや、彼女に使ってもらって
一緒にサイクリングできれば最高だとおもいます。
SRVは、当店が今回仕入れた パールホワイトの他に
ここ数年自転車では定番のマットブラック
Tyrell SRV BORDER BREAK コラボカラー (アーケード、PS4で人気のゲーム)があります。(ボーダーブレークカラーは限定商品の為多分もう少ないか、売り切れだと思います)
また専用オプションとして
カラーチェンジデカールキット(税抜き2800円)が同時発売されていますので、ロゴ等を
好きな色に変更できます。
また、写真はありませんが、専用キックスタンドも
税抜き2,500円で用意されているようです。
タイレル新型SRV、お問い合わせお待ちしています。
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