このところなーんか、物足りない気分・・・なぜだ?
そうか!このところ全く自分は自転車に乗ってないじゃないか!
という事で、またソロになりましたが、水曜定休日に約1カ月ぶりの自転車を楽しむ事に
しました。
いつもの山にMTBで入ろうかと考えてましたが、ここはせっかくなので、つい先日当店の試乗車として入荷したMERIDAの最新型グラベルロードツアラー SILEX6000を実際に軽めのダートに持ち込んでテストしてみる事にしました。
MTB歴は20年近くになる私ですが、このてのバイクで山に入るのは初めての経験になります。
こういった一般的ロードバイク以外のスポーツ自転車を楽しむにあたって常に付きまとう問題が [どこでどうやって遊ぶの?] だとおもいます。
ですが、そこは私このあたりの土地で20年近くオフロードでの自転車を楽しんできた経験と情報をもってます。
「あそこがいいな」というのはいくつか思い浮かぶ訳です。
というわけで思い浮かんだ第1候補の山奥へ行ってきたわけです。
お目当ての道の序盤は、まずは軽めのヒルクライムになります。
路面はまだアスファルトですが、見てのとおり、枯れて折れた木の枝や葉っぱ小さな砂利が堆積しています。
この位だとまだ28Cのロードバイクでも大丈夫な気もしますが、35CのタイヤをはいたSILEX
は更に得意とするシチュエーションになります。
ちなみにSILEXに標準装備されているタイヤ[MAXXIS RAZZO 700×35C]はMAXXISがSILEXシリーズのために専用に用意したタイヤなのだそうです。
35Cってどうなの?重いし太いし登りきついんじゃないの?
って思いましたが、私が使ってみた感じではこれ位のエアボリュームがある方が、こんなシチュエーションでは楽に登れるのかもっておもいました。
むしろ、この後に来る路面を考えると下手に32C位に代えるのはやめた方がいいとおもいました。
更にしばらく進むとアスファルトの下地はなくなり、路面は完全にフラットダートになります。
所々雨水が流れこんで、ぬかるんだ所もありましたが、比較的斜度も緩やかでトラクションもかけやすい、若干湿った土の上に落ち葉や小さな石が乗っている感じの路面です。
こんな感じです。
このシチュエーションがSILEXの
[ど真ん中]ではないでしょうか。
「本格的なマウンテンバイクでは物足りなさを感じるかもしれないけど、ロードバイクだと入っていく気もしない。」
そんな道が普段サイクリングの途中にあって、一台の自転車でどこでも行ってやりたいという人にはもってこいの自転車だ。
ここを走っていてそう感じました。
更に進み路面はこのヒルクライム区間で最後のシチュエーションになります。
ココから先はフラットダートと言うよりは少し荒れたグラベルロードになります。
大きめの石や岩が路面から突き出していたり、浮き石もこぶし大の物になります。
こういった路面になると、完全にマウンテンバイクのカバーするレンジになると考えた方が良さそうに感じました。登りだとセンターブロックのあるシクロクロス系タイヤでトラクションを稼げばまだ何とかなるかもしれませんが、下りは無理が効きません。
オフロードを自転車で楽しみたくて自転車が欲しいという方は、頭の中のイメージで
このあたりを境にMTBにするかグラベルロードにするかを選択すればいいと感じました。
ちなみにSILEXは一般的なMTBで主流の650B(27.5インチ)のタイヤなら2.2インチ幅まで
入るクリヤランスを確保しています、でもそれに期待する位なら最初からMTBをおすすめします。
ヒルクライムの終着点は山の上の方を走る林道に合流します。
この道は私がMTBをはじめて乗った道でして、当時はほぼジープロードだったんですが
今は綺麗にアスファルト舗装されていて普通のロードバイクでも程度にアップダウンが続く楽しい山道になります。
登りきったところでおやつタイム。
本来SILEXは流行りと言われているバイクパッキングスタイルに対応した自転車で、特徴的な大きめのサドルバックやフレームバックをつけるのに最適な設計なのですが、私それらを持ってませんので今回は背中に荷物背負ってのライドになりました。
ツアラーとしてのSILEXの良さも確認したいので、そのうち大きなサドルバックやフレームバック、ハンドルバック等も付けて走ってみたいとおもいます。
大きめのサドルバックでオススメなのは誉自転車では
TOPEAK BACKROADERシリーズがコスパ的にもオススメで、実際良く売れています。
他には、あまり他の人とかぶりたくなければ
ポーセリンロケットの
Vera Basic Seatpackあたりでしょうか?
話がいかにも商品の宣伝ぽくなりましたが、山の上で走った後の甘いモノ最高です!
かなりの山奥なんで車の音などの、人間が作り出す音がいっさいない、聞こえるのは風の音と揺れる木の音のみ場所で、ゆっくり休憩&コーヒー。
今回は、バッグがコレしか用意できなかったので、家にあった缶コーヒーと食いかけのドーナッツでしたが。
もう少し容量の大きいシートバッグやフレームバッグがあれば、山にコーヒー豆とミルとバーナー、クッカーなんかも持ってこれて、やまでコーヒー入れたり、カップめんなんか食べれたら絶対楽しいとおもいます。
登ってきた道を下り、山サイクリング兼グラベルライドテストは終了、ラストはそれらしい場所でインスタ用写真とって終了。
いや楽しかった、楽しすぎてこの日が家賃の支払い期限日なの忘れてた(誤爆)!
実際乗ってもみて分かったのは、ロードバイクのサイクリングやトレーニング、MTBのトレイルライドとは違う楽しみが確かにある事。
それは業界側が無理やりつくった、ただの「流行っているという事になってる」遊び方
ではないと思います。
グラベルロード?グラベルグラインダー?モンスタークロス?アドベンチャーバイク?オールロードバイク?この手のバイクの呼び方は人により様々ですが、誉自転車的には伝わればなんでもいいとおもいます、とりあえず楽しい遊び方ができる自転車なのは間違いないですし、普通のロードバイクよりウチの店らしいと個人的にはかんじました。
最後に今回乗って得たデータのまとめ
1.いろんな状況をカバーするには700×35Cタイヤはベストかも、細いと荒れた路面ではキツそう。
2.ロードバイク乗りの人はいまだに「ロードバイクにディスクブレーキなんかいらねー」って人多いようですが、この遊びには必需品、下りでそう感じました、なるべく油圧のモデル。
3.今回のSILEX 6000は標準でSRAMの1×11、リヤカセット11~42Tのドライブトレインでしたがコレは正解。
荒れた路面ではハンドリングやトラクションやグリップ感に集中するために、出来るだけシンプルな操作系がいいとおもいます。
ただフロント44Tだったんですが一般的な脚力の人なら42Tに落とし、ギヤレンジを全体的に少し低速に振った方が山のグラベルロードではいいかも。
4.フラットダートでも最初はフラットペダルがオススメ、予想外なモノが落ち葉の下に隠れてる事もあります。
5.サイコンは外してみた方がいいかも、数字ばっかり気にするような遊び方はこのジャンルには似合わない。
6.山飯サイコー
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