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SURLY Midnight Specialを組ませて頂きました。

誉自転車がSURLYの取扱いを始めたのはもう何度もお伝えしていますが、

以前から注文を頂いていたフレームの組み換え作業で最初の1台を販売させていただけました。

ご注文いただいていたフレーム・フォークセットは

SURLY的なタイヤの太い(ロードプラス)ロードバイク

”Midnight Special”です。

完成車での販売もありますが、今回のお客様はすでにロードプラスホイールにカスタムしたグラベルロードバイクをお持ちですので、そのバイクからのパーツの組み換え+ちょい変更という形になりました。

こちらが元のバイクのJAMISのレネゲード。

もちろんダメなバイクではないです。

ただ、設計が少し古いのか後ろが135㎜クイックなのとか現在ならこんな規格採用してないだろうという感じもします。

あと、これはお客様の好みですが、カーボンフォークが嫌だったようです。

そのため以前からフォークまでクロモリのアメリカを感じさせるフレームが欲しいと相談されていました。

ヘッドセット以外は全部引っぺがしたこの姿のフレーム・フォークを見ると毎回「お疲れ様でした」って気分になります。

まずは、フレーム・フォーク側の下準備です。

・BBのタップ立て直し、フェースカット

・ヘッドチューブ上下内径リーマ加工、フェイスカット

・フォークフレームのフラットマウントディスク台座の精度出し加工

SURLYのフレームは塗装が厚いですね。

Midnight Specialのリヤアクスル規格は

今のマジョリティ―になっている

12×142mmスルーの為

ハブに手を入れる必要がありました。

今回のお客様は昨年にクリスキングのハブでホイールを手組したため、ハブシャフトの規格変更がパーツの組み換えでできます。

クリスキングはこういうとこがいいのです。

内部構造も極めてシンプルでしかも汎用の工具でほとんどの作業が可能な点も、ただ値段を釣り上げただけのブランドとは違うところです。

本当の意味で価値のある高級パーツブランドだと思っています。

特別な構造は何一つないシンプルなバイクですので、楽に組み換えできました。

グロスブラックにシルバーポリッシュ系で固めた大人のクロモリバイクに、今どきの流行りを取り入れた大人の現代版ランドナーって感じでしょうか。

お客様持ち込みのバーテープですが、チネリのコルク柄のEVA素材バーテープもいい雰囲気です。

チネリのロゴも位置を揃えて巻いてみました。

ヘッドセットは、やはりクリスキングをこのフレームに合わせて新しく注文頂きました。

上下内径44mmのフレームの為、取付できるのは

Inset1

Inset7

Inset8

です。

このうちInset7はアルミフレーム+カーボンフォーク(テーパードコラム)の組み合わせにに圧入したときにスッキリ見える形状の為、今回はあり得ません。

特に今回のMidnight Specialのフォークは細いクロモリ、

コラムはストレートのオーバーサイズです。

そのため当初は上下椀ともインターナルタイプのInset1で取り付ける予定でした。

ですが、今回はお客様の希望で下側がエクスターナルタイプのInset8を取り付けました。

Inset8は本来、下1 1/4インチのテーパードコラム用のヘッドセットの為、

普通のオーバーサイズのコラムを取り付けるための変換用のベースプレートが必要になってきますが、クロモリの上下44mmのヘッドパイプに取り付けた場合、

下の椀がInset7より細いのでデザイン的におかしくならないのが利点です。

お客様のユーモア、焼酎霧島の瓶のキャップをそのままバーエンドキャップに利用。

サーリーのバイクはこういうのが似合います。

シルバーポリッシュの銀輪、しかもリムもハブもMADE.IN.USA

クリスキングR45DiscハブとVelocity aileronの組み合わせ。

ウチで昨年手組させて頂いたホイールです。

気に入っていただけているようでうれしいです!

お日様の下で記念撮影。

教科書通り的な仕上がりですね。

出来上がった連絡をしたら、すぐに納車になりました。

すこしお待たせさせましたからね。

持って来たキャラダイスのサドルバックもバッチリ!

東京や名古屋のショップが流行らせた三角リフレクターをとりつけたら

そのまま三豊まで乗って帰っていかれました。

 

誉自転車では、ミッドナイトスペシャルは今現在

問屋のモトクロスインターナショナルの方で50cmサイズのフレーム・フォークセットを1本確保していますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

よろしくお願いします。